自己肯定感が低いと、「もっと高くしたいな」と思うことはありませんか?
この記事では、私の実体験をもとに、自己肯定感が高い人が持つ特徴を紹介します。
自己肯定感の低さに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
そもそも自己肯定感とは?
Wikipediaによると、自己肯定感とは次のように説明されています。
自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉である。しかし、定まった定義はなく、他の類似概念との弁別も充分とは言えない。
つまり、自己肯定感には明確な定義がないものの、
「ありのままの自分を受け入れ、価値を認める感覚」と捉えることができそうです。
似た概念に「自尊心(self-esteem)」や「自己効力感(self-efficacy)」があります。
- 自尊心:自分の価値や能力をどの程度評価できるか
- 自己効力感:自分の行動によって目標を達成できるという感覚
これらは相互に関係しながらも、少しずつ異なる概念です。
自己肯定感が高いと、他人と比較せず、ありのままの自分を認めることができるため、
人生の幸福度が上がると言われています(ロジャーズの自己理論より)。
自己肯定感の高さは二元論ではない
「自己肯定感が高い or 低い」と一括りにされがちですが、
実際にはそんなに単純ではありません。
私は自己肯定感が低いと感じることがあります。
例えば、自信のなさから卑屈な感情を感じたり、
何かに失敗すると「頑張っても意味がない…」と落ち込む一方で、
「こんなに頑張っているのに認めてもらえない!」と不満を感じたりすることも。
これは、心理学者アルバート・エリスが提唱した
認知の歪み(All-or-Nothing Thinking:白黒思考)と関係があります。
白か黒かと完全に割り切れないことはたくさんあって、
そんな複雑な感情を抱えているのが人間なんじゃないでしょうか。
誰しも完璧ではないし、失敗も間違いもする。
私もそんな人間の一人なんだと、最近はそう思うようにしています。
「自己肯定感が低い=悪い」「高い=良い」と決めつけるのではなく、
自己肯定感はグラデーションのようなもので、
状況によって変動するものと捉えると、少し気持ちが楽になりますね。
自己肯定感が高い人
自己肯定感を高めるために、
私が「自己肯定感が高い人に共通する」と感じた特徴を紹介します。
1. 自分の長所と短所を理解し、受け入れている
以前の私は、人からの評価に一喜一憂して、
気持ちがジェットコースターのように大きく揺れ動くことが多かったです。
「私って本当にだめだめなんだ…」
「なんでこうなっちゃうんだろう…」
「周りのみんなが羨ましい」
と、自分を否定し、自分と他人を比較し、卑屈になってばかりいました。
「他人の言葉に左右されやすい」というのは、私にとって短所かもしれません。
でも、見方を変えれば「人の意見を素直に受け取る力がある」とも言えます。
最近、SNSで「『欠点』とは自分に『欠かせない点』だ」という言葉を見かけました。
欠点を自分の唯一無二の魅力として捉える、素敵な言葉だと思います。
短所を無理に克服しようとするのではなく、
「自分にはこういう一面もあるよね〜」と受け入れることで、心が少し軽くなりました。
ちなみに、自分の長所だと思っているのは
とにかく他人のことを「大好きー!」と思えることです(笑)
どんな人に対しても、
「この人ってここがいいよね」
「あの人のこういうところが素敵だよね」
と、人のいいところ探しをよくします。
見方を変えれば短所が長所になるというのは、先ほどもお伝えしたとおりで、
そう思うと、どんな人にも愛着が湧いて
「あなたはそういう性質を持っているのね!素敵!」
となっちゃいます(笑)
2. 他人の目を気にしすぎず、周囲の評価に左右されない
私はアカペラをしているのですが、
一人で練習しているときは割とリラックスして声を出すことができます。
ただ、スタジオに入ってみんなで練習していると
「みんなからどう思われるんだろう」
「変な音を出しいないかな」と
みんなからの評価が気になってしまい
リラックスして声を出すことができません。
練習が終わった後に「ああ、またできなかった…」と落ち込み、
自分に自信が持てなくなることもしばしば。
そうなると、歌うことも苦痛になってしまい
好きだからやっているはずのアカペラも楽しくなくなる…
なんてことになってしまいます。
他人の目ばかり気にしていると、こんな風に振り回されて
自分の人生を自分で舵取りできなくなってしまいますね。
ある時、友人からもらった言葉で
私は視点を(少しだけですが)変えることができるようになりました。
自分がやったことに対して、
相手の反応や評価が気になるという話をした時に
彼女は「『自分がやりたいからやったんだ』って考えるよ」
と話してくれました。
その言葉に「もし本気でそう思えなかった時ってある?」
と質問してみたら、
「もちろんあったし、そんな時は自分に言い聞かせてたよ!」
と言っていました。
これまでの私は、相手のために、と考えることが多くて
「自分がやりたいからやっている」という概念がほぼ皆無でした。
それに「本気でそう思っていないと、相手に伝わってしまうものだ」
と思っていたように思います。
もちろん最初からそう思えればいいのだろうけど、
そうじゃなければ、そう思い込んで自分自身に刷り込ませる
という方法もあるんだと、彼女は教えてくれました。
そこから自分なりに思考を巡らせて、
「相手がどう反応するかは、相手の問題、こちらが気に病むことではない」
「相手のことを考えて、想って、
こうしようと行動を起こした自分の勇気を讃える、自信を持つ」
「相手を想ってした行動ならきっと大丈夫、必ず伝わる」
と考えることができるようになりました。
心理学ではこれを**認知行動療法(CBT)**のアプローチの一つと考えます。
「ポジティブな考え方を意識的に繰り返すことで、思考のクセを変える」という方法です。
「相手がどう反応するかは相手の問題」と切り離して考えることで、
自分の行動を肯定しやすくなります。
3. 過去や未来にとらわれず「今」に集中している
過去のことや未来のことにくよくよしていると、
考えているばかり実際は何も行動できず、時間が経っても何も変わらないまま。
くよくよウジウジしている間に
何か1個でも半個でもやれることをやっていたら。
一歩でも半歩でも前に進めていたら。
イチローも言っています。
毎日、目の前のことを一つクリアする。
それの繰り返しでしか、人は変われない。
心理学者ミハイ・チクセントミハイのフロー理論によると、
人は「今この瞬間」に集中することで充実感を得やすいとされています。
「これやったって意味ない」とか
「時間がない、お金がない、スキルがない」とか
言い訳ばかりしていて、やらないことも多いんじゃないかなと思います。
でも、そうやって言い訳を探している暇があるのなら、
できないなりにもできることをやっていけば、
「少しでもやれた私、偉い!」とか
「あれ、気づいたらここまでできてる」とか
何かしらの変化が必ず出るはずです。
私は最近ダイエットをしていますが、
ほんの3分、いや1分でもいい。
何か少しだけでも運動をする、というのを毎日繰り返しています。
もちろん、なかなか目にみえる成果が出ない時期もあります。
その時は「頑張ってるけど意味ないのかな…」と思う気持ちが出てきますが、
「頑張った時間は裏切らない!」とか
「今日より可愛い明日の自分が待ってる!」などの
美容系YouTuberさんの言葉に励まされながら頑張っています(笑)
4. 物事をポジティブに捉え、気持ちの切り替えが上手
何かミスをしたり失敗したとき。
「ああ、またやってしまった…」と落ち込むのか、
「いい経験できたな〜!次は新しい方法を試そう!」と考えるのかで、
気持ちは大きく変わります。
「失敗をどう受け止めるか」は、
自己肯定感に大きく影響を与えると言われています。
起こってしまったことは変えられないけれど、
凹んでしまう気持ちもなくそうと思ってなくせるものでもありません。
凹んだままだと「私ってだめだめだ…」と自己肯定感だだ下がりなので、
「私は今こんな風に思ってるんだね」と自分の気持ちをまず受け入れてみると、
そこから「じゃあこれからどうする?」と考え始めるようになりました。
ここ最近も、復縁したいと思っている元彼を食事に誘って断られたのですが、
「やっぱりまだ私に対して悪い印象が残ったままなのかな…」
「もっと他に断られない誘い方があったのかな…」
など、断られた事実にも凹み、自分のやったことに対して後悔をしていました。
これに引きずられてばかりいてもしょうがないので、
「相手がどう反応するかは相手の問題。私は私の行動を誇りに思おう!」
と考えるようにしました。
これは**リフレーミング(物事の見方を変える思考法)**と呼ばれ、
ポジティブ心理学でも推奨されています。
自己肯定感の高い人は、
こういう気持ちの切り替えも上手なんじゃないかなと思います。
まとめ
私の実体験をもとに、自己肯定感が高い人の特徴として
- 自分の長所と短所を理解し、受け入れている
- 他人の目を気にしすぎない
- 過去や未来ではなく「今」に集中している
- ポジティブに物事を捉え、気持ちの切り替えが上手
を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
自己肯定感はすぐに高まるものではありませんが、
意識的な行動の積み重ねで変わっていくはずです。
この記事が、少しでも自己肯定感を高めるヒントになれば嬉しいです!
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